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100年先まで安心できる住まいをつくる ― ベテラン代理人が大切にしている“判断”と“誠実さ” | 社員インタビューvol.11
多い時には1500人近くの関係者と関わることもある現場代理人として、多くの判断や課題にどのように向き合っているのでしょうか。
社会貢献にもつながる大規模修繕工事
私は、ヨコソーの現場代理人として、十数年マンションの大規模修繕工事に携わっています。最近はマンション100年時代といったワードをよく聞きますが、大規模修繕工事においても、単に「外観をキレイにする」だけでなく、建物の機能を維持・向上させ、長く安心して住める住環境をつくることが求められていると感じます。
中には、外壁タイルの剥落防止工事のように、公共性や安全性に深く関わる作業も少なくありません。そこで、私は「一つひとつの工事が地域社会の発展につながっている」という意識を常に持ちながら業務に取り組んでいます。建物の価値を守ることで、人々が安心して暮らせる ── それがヨコソーの仕事であり、私たち現場代理人に与えられている大切な役割だと考えています。

この仕事に欠かせない“適切な判断力”
現場では、日々多くの判断が求められます。工事の始まりから終わりまでですと、現場代理人が判断しなければならないことは数千ほどでしょうか。そうした項目は、それぞれ独立しているように見えて、実は「あみだくじ」のごとくつながっているんです。ですから、どこか一つでも間違った判断をしてしまうと、その後の工程や関係者の方々に大きな影響が及びます。
大規模修繕工事には、職人や管理組合・修繕委員会の皆さん、ヨコソーのサポートスタッフなど、非常に多くの方が関わっています。だからこそ、状況に応じて正確な判断を積み重ねていくことが、現場代理人に求められる要素だと思っています。そして、正しい判断をおこなうためにも冷静に状況を見極めるよう心がけています。
“誠実さ”とは「あいまいにせず、しっかり伝えること」
どの仕事においても、お客様から信頼を得る上で”誠実さ”は大切ですよね。「正しいことは正しい、間違っていることは間違っている」というように、回答をあいまいにせずしっかり伝えることが、私の考える”誠実さ”です。
前にもお話したように、現場代理人には判断しなければならない場面が多くあります。あいまいにしてしまうと問題が先送りになり、後になって大きなトラブルを生むことも少なくありません。
相手を尊重しつつも、必要なことはその場でしっかり伝える。それが”誠実さ”につながっていくと思います。
司令塔が感じる現場の難しさと、仲間の支え
関わる人間が多いからこそ、意見の食い違いは避けて通れません。ここは、現場代理人を長く務めていても難しいと感じる部分ですね。私が担当している現場では、おおよそ1500名近くが何らかの形で工事に関わっています。皆さんの立場が異なるがゆえに意見が分かれる場面もありますが、司令塔として一つひとつの意見を整理し、最適な判断へ導くことが私の役目です。
もちろん判断に迷う場面もありますよ。そのときは現場のスタッフや支店の同僚などに相談し、第三者の目線から意見をもらっています。何が最も正しい判断なのかを見極めること──そのためには仲間の意見が欠かせません。そうした支えがあるからこそ、困難を乗り越えられています。

“質問”が“相談”に変わったとき、信頼が生まれる
工事を行う過程で、管理組合や住民の皆さんの言葉が変わったと感じる瞬間があります。たとえば、着工前は「これはどうするのか?」「どういうつもりで進めるのか?」といった、代理人の力量を確認するような”質問”ベースの声が多く寄せられます。しかし、工事が進むにつれて「この問題を解決するにはどうしたらいいか」「大杉さんの意見を聞かせてほしい」というように、“相談”ベースのコミュニケーションへと変わっていきます。
その変化を感じたとき、私は「お客様から信頼を得ることができた」と実感します。信頼は言葉で得るものではなく、日々の行動と判断の積み重ねでしか生まれません。だからこそ、仕事に誠実に向き合う姿勢が何よりも大切だと思っています。
現場代理人として働く意味とは
マンションの大規模修繕工事は、社会インフラの維持にも繋がっていると思います。このような“社会貢献”という考え方は、ヨコソーの社員一人ひとりに深く浸透しているのではないでしょうか。大規模修繕工事を通して地域や社会に貢献し、未来をつくっていく──それこそが、現場代理人として働く意味だと感じています。
※ 今回インタビューに応じた大杉は、弊社のコーポレートムービーにも出演しております。ぜひご覧ください。
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YOKOSOHコーポレートムービー