マンション管理組合が知っておきたい大規模修繕工事の着工前準備とは?【オンラインセミナーvol.09】

目次

オンラインセミナーvol.08では、施工会社決定~竣工・引渡しまでの一連の流れに沿って大規模修繕工事の基礎知識について解説しました。

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では工事契約を締結し、いよいよ大規模修繕工事を実施するにあたり、どのような準備をすれば良いのでしょうか。今回は、『大規模修繕工事の着工前準備【管理組合編】』をテーマに、管理組合様に知っていただきたい大規模修繕工事着工前の準備のポイントや注意点について詳しく解説します。

 

大規模修繕工事における「着工前準備」の重要性

総会で大規模修繕工事の実施が決議され、施工会社と工事請負契約を締結したら着工前の最終準備に入ります。着工前準備は施工会社や設計会社とともに進めていくことになりますが、工事計画だけでなく、工事中のあらゆる出来事を想定して対応策を検討することも着工前準備において重要なポイントです。

例えば、着工前準備の1つである「仮設計画」では、工事に必要な足場設置や仮設物を置く敷地確保のための駐車場車両移動が仮設計画の支障となってしまうケースがあります。

対象車両が移動するための空き区画はあるのか、マンション内に空きがない場合は近隣の外部駐車場に空きはあるのか、そもそも車を移動しなくても済むような仮設計画が検討できないか、というように安全面・費用面・生活への負担が最も少ない方法など様々な目線で検討を行う必要があります。工事中の思わぬトラブルにより一度進めた工事を中断してしまうと、工期の遅れや追加費用が発生する場合も考えられます。

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「段取り八分」(事前準備がしっかりとできていれば仕事の8割は完了したようなもの)という言葉があるように、着工前準備は大規模修繕工事の成功を大きく左右します。特に大規模修繕工事は住みながらの工事となる上、期間も長いため日常生活に影響の少ない工事計画を検討する必要があるのです。着工前に入念な準備をしておくことでトラブルを未然に防ぎ、大規模修繕工事を円滑に進めることができます。

 

管理組合の「着工前準備」とは

マンションの大規模修繕工事を進める上で重要となる「着工前準備」ですが、前述の例のような駐車場探しや仮設計画の検討で実際に作業を行うのは施工会社ですので、管理組合様の着工前準備は内容の確認・承認が主となります。工事内容によりますが、下記のような確認内容があると覚えておくとスムーズです。

 

居住者様への影響を考慮した仮設計画

足場や資材倉庫などの工事中に使用する仮設物をどのように設置するか計画されたものです。敷地内の限られたスペースに合わせて仮設物の大きさや設置方法などが検討・提案されますので、計画に無理がないか、日常生活に大きな支障となることがないかを確認していきます。

使用材料の選定・承認・発注

仕様書などに基づき、使用する材料の選定・承認を行います。長期修繕計画に合った保証年数が付くのかなどを確認しておきましょう。

また、仕上げ色などのデザインに関わる部分については、組合内での意見をまとめ、事前に合意形成を取っておくことも大切です。特に外壁タイルなどは作成までに納期がかかりますので、早めに承認を行う必要があります。

工事説明会の開催

大規模修繕工事を着工する前に、施工会社が区分所有者様や居住者様向けの「工事説明会」を開催します。大規模修繕工事は住みながら行う工事であるため、区分所有者様や居住者様のご協力が不可欠となります。事前に説明会の内容を確認して、不明瞭な点や施工会社と調整が必要な内容がないか確認しておきましょう。

近隣挨拶

施工会社から近隣にお住まいの方々に対して、事前に大規模修繕工事の実施のお知らせが行われます。工事中は騒音や工事関係車両の通行など近隣の方々にも影響がある場面が多くありますので、着工前に近隣の方々にお知らせや説明を行うことでトラブル防止の観点からとても重要な作業です。近隣挨拶の範囲がどの程度となるかまで確認しておきましょう。

その他、管理組合様が確認しておきたい着工前準備についてはこちらのページでもご紹介していますので宜しければご覧ください。

詳しくはこちら

管理組合自身でも「着工前準備」の確認を

ここで注意したいのが、工事の発注者である管理組合様は着工前準備に問題ないか“確認をする立場“だということです。「工事の準備は施工会社やパートナーに任せておけば大丈夫」ということはありません。

もちろん施工会社も着工に向けて度々現地を訪れ、専門的知識や経験を活かして工事計画を提案しますが、自分たちのマンションにとって本当に最適な工事計画か、日常生活に支障はないか、資産価値に影響がないかなど、実際に住んでいる方しか分からないことも多くあります。安全かつスムーズに工事を進められるよう「着工前準備を一緒に進める」という意識が必要なのです。

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セミナー動画ではより詳しい解説がご覧いただけます!

オンラインセミナーvol.09では、大規模修繕工事に向けて【特に管理組合様が確認しておきたい5つのこと】をテーマにより詳しく解説します。具体的に何をすれば良いのか、どのようなことに注意したら良いのかなど、実際の工事写真や動画などを交えてお伝えしています。これまで数々の大規模修繕工事に携わってきた“修繕のスペシャリスト”である一級建築士/小野寺健による解説がご覧いただけます。

セミナー動画はこのような方にオススメの内容となっております。

  • マンションの大規模修繕工事を検討している
  • 大規模修繕工事について学びたい
  • 管理組合理事や修繕委員に就任したが何をすればよいのか分からない
  • マンションの老朽化について不安や心配を抱えている
  • マンションの適正管理や資産価値維持に関心がある


管理組合様自身で着工前準備のポイントや注意点を押さえておくことで、施工会社との打ち合わせがスムーズに行えるだけではなく、工事中の思わぬトラブルを回避することができるはずです。
セミナーは無料でご視聴可能となっておりますので、大規模修繕工事をご検討されている管理組合様はぜひ参考にしていただきマンションの適正管理及び資産価値維持に繋げていただければ幸いです。

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<講師プロフィール>

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価値ある修繕のスペシャリスト
小野寺 健 / Takeshi ONODERA

株式会社ヨコソー 技術支援責任者(技術品質・積算部門執行役員)
一級建築士・1級建築施工管理技士・1級土木施工管理技士・監理技術者

現場代理人として数多くのマンション管理組合様の大規模修繕工事を担当。現在はその知識・経験・ノウハウをヨコソー全体に浸透させ、お客様への品質提供のより一層の向上を担うため、技術支援責任者の立場で全工事に携わる。一級建築士事務所の建築士として長期修繕計画の作成業務にも従事する。

 

<セミナー概要>

セミナータイトル 『いよいよ大規模修繕工事スタート!着工までに確認したい5つのこと(管理組合編)』
セミナー内容

1.着工前準備の重要性
2.着工前に準備すべきこと
 ①新規タイルの承認 ④工事説明会の開催
 ②仕上げ色の承認  ⑤近隣挨拶の実施
 ③仮設計画の確認
3.大規模修繕工事を成功させるために

対象者
  • マンション管理組合(区分所有者)の方
  • 管理組合理事や修繕委員の方

※同業企業様等のお申し込みはお断りさせていただいておりますことをご了承ください

視聴方法

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<お問い合わせ>

株式会社ヨコソー オンラインセミナー事務局
E-Mail
info-m@yokosoh.co.jp

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