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居住者様と現場作業員をつなぐ「橋渡し役」として ―入社10年目の現場代理人が思うこと|社員インタビューvol.16
工事と暮らしをつなぐ、”現場代理人”という存在
まず、田山さんが考える「現場代理人の役割」についてお聞かせください。
現場代理人は、工事を管理する立場であると同時に、「居住者様と現場作業員との橋渡し役」だと考えています。工事は専門的な内容が多く、どうしても居住者様に不安を感じさせてしまう場面があります。だからこそ現場の状況を正しく把握し、それを分かりやすくお伝えすることが、私の大切な役割だと思っています。

足し算だけではない、限られた予算で最善を導く判断力
大規模修繕工事では、予算と品質のバランスも重要になりますね。
そうですね。限られた予算の中で、いかに高品質な工事を提供できるかは常に意識しています。そのために重要なのが、「今やるべき工事」と「将来的な対応でも問題ない工事」を見極めることです。たとえば屋上緑化がある建物の場合、すべてを一度に修繕すると大きな費用がかかります。築年数や現在の状態を踏まえ、今回は緑化部分の周囲のみ防水工事を行う、といった判断をすることもあります。

そうした判断は、どのように管理組合や理事会のみなさまへお伝えしているのですか。
営業担当からの提案がベースになりますが、工事部員の視点から過去の事例や注意点を補足するようにしています。もし追加費用が発生しそうな場合でも、「本当に今必要なのか」「後回しにできる工事はないか」を細かく再確認し、理事会や管理組合のみなさまへ正直にお伝えします。納得感を持って判断いただくことが、結果的に信頼につながると思っています。
専門知識がなくても「分かる説明」を
専門知識のない方へ説明する際に、気を付けていることはありますか。
事前準備を怠らないことですね。説明する時間が取れる場合は、写真や図表などの資料を必ず用意します。言葉だけよりも、視覚的に見ていただいた方が理解しやすいからです。
また、専門用語はなるべく使わず、使う場合も言い換えを心がけています。外国人実習生と一緒に働く現場でも、簡単な言葉に置き換えたり、ゆっくり話しながらコミュニケーションをとっています。その経験は居住者様への説明にも役立っています。

工事中、判断が難しい状況や、居住者様にとってあまりよくない状況になった場合はどうしていますか。
大切なのは、居住者様や管理組合、理事会のみなさまを必要以上に不安にさせないことだと思うんです。指揮を執る現場代理人がせわしない態度をとっていると、不安感が増してしまいますので。ですから厳しい状況のときこそ、堂々とした姿勢で現状と対応策を丁寧に説明するよう心がけています。
10年目で実感した、仕事への手ごたえ
昨年はMVPや品質大会などでの表彰がつづいていましたね。表彰を受けたときのお気持ちはいかがでしたか。
率直に嬉しかったですね。入社して10年になりますが、正直、社内表彰とは無縁だと思っていました(笑)。 ただ、工事期間中はとにかく安全第一で取り組んできたので、日々の積み重ねを見ていただけたのかなと思っています。
● ● ● ● コラム 表彰につながった、海沿いの現場での取り組み ● ● ● ●
今回の表彰のきっかけとなったのは、千葉県の海沿いに面したマンションでの大規模修繕工事。現場では、メッシュシートが破けてしまうほどの非常に強い海風が吹き、塗装作業などの工程にも大きな影響が出ていました。
そこで工程管理を工夫し、業務終了後には大きなメッシュシートを必ず丁寧に畳んでから帰宅するといったルールを徹底。
手間はかかりますが、安全と品質を守るための判断でした。
こうしたルールの積み重ねが評価され、お客様や管理会社様からのアンケートでは高い評価をいただくことができました。
安心して託していただける現場を目指して
最後に、居住者様や管理組合のみなさまへメッセージをお願いします。
私たち現場代理人は、現場では一人で責任を担う立場ですが、日ごろから工事部員間でこまめに情報共有を行いながらバックアップ体制を整えています。一人に任せきりにしないことが居住者様にとっても安心につながりますし、それが当社の強みだと考えています。大規模修繕工事という大切な節目を迎えるみなさまに、「任せてよかった」と思っていただけるよう、これからも誠実に現場と向き合っていきます。


