注目トピック
「現場で信頼を築く力」──住民対応から安全管理まで、経験15年の現場代理人が語る“選ばれる理由”
現場で寄り添う姿勢が信頼を生む ── 都内物件での丁寧な対応
―本日はよろしくお願いします。まず、自己紹介からお聞かせください。
はい。私は、これまで15年以上、さまざまなマンションの大規模修繕工事に携わってきました。所属部署の関係上、23区内の現場を担当する機会が多いですね。居住者様の生活に配慮しながら、安心して工事中もお過ごしいただけるよう努めています。

―現在担当されているのも都内中心部に位置している現場ですよね。とくに意識されていることはありますか?
そうですね、オーナー様が所有されている賃貸物件になります。大通りから一歩入った閑静な場所にあるため、騒音への配慮は特に重要です。ご自宅でリモートワークをされていて、工事中の音に敏感な方もいらっしゃるため、事前連絡や対面での説明を丁寧に行いながら進めています。手紙だけでは案内を見落とされることもあるので、必要に応じて、お電話や直接ご説明するよう努めています。
―安全管理について表彰されたこともありましたね。
はい。過去に、工事中の事故で居住者さまの所有物に影響が出てしまったことがあり、その経験から安全管理の重要性を強く意識するようになりました。それが表彰につながったのかなと思います。事故が起こると現場内だけでは収まらず、上司や関係各所に迷惑がかかるので慎重に対応しています。
居住者との信頼関係を築くコミュニケーション力
―居住者さまとの関係づくりで日頃から心がけていることはありますか。
物件によって居住者さまの層はさまざまなので一概には言えませんが、皆さまにご協力いただけるよう『話しやすい雰囲気づくり』を心がけています。以前、網戸の作業中にちょっとしたミスがあったのですが、その際「ずっと現場を見ていてくれたから大丈夫ですよ」と言っていただき、ホッとしました。持ちつ持たれつの関係性が築ける現場をつくることも現場代理人の大切な役目だと思いますね。
―イレギュラーが起こった際に工夫されている点は?
写真を使って現状を具体的に説明するようにしています。やはり言葉だけでは誤解が生じることもあるので、視覚的に伝えることで納得いただけるケースが多いです。それから、現場代理人としての考えや気持ちを率直に伝えることも大切だと感じています。

15年以上の経験で培った成長と仕事観
―入社から15年以上が経ちますが、ご自身の成長を感じる部分はありますか。
そうですね…精神力が鍛えられたことですかね(笑)。時折、騒音に関するご意見をいただくこともありますが、丁寧にお話しすると理解してくださる方が多いです。「今日はやめて明日にしてほしい」といった提案をお客様からいただくこともあり、協力的な関係性が築けています。
―仕事の進め方についてのこだわりはありますか。
細かいこだわりよりも、必要なことを確実に進めるスタイルを意識しています。その中で、あえてこだわりを挙げるとするなら、養生作業ですね。エントランスやエレベーターなど人目につく部分をきれいに仕上げるためには丁寧な養生は欠かせないと考えています。
大規模修繕の現場で見える築年数による違い
―築年数によって工事の進め方は変わりますか。
大きく変わります。1回目の大規模修繕工事だと戸惑う方も少なくないですが、2回目・3回目となると皆さまも慣れていて、バルコニーの工事に必要な荷物の移動などもスムーズに進めてくださっています。工事中の騒音に対するご理解も比較的得られやすい印象です。
―材料や工事量にも違いがありますか。
築浅物件では「タイルの品番が残っているか」といった材料の確保が容易ですが、築年数が古いと製造終了となっているケースもあります。工事量も、築浅では「次回の大規模修繕工事でも良い」と判断される箇所がある一方、古い物件では経年劣化による痛みからフルスペックでの工事になることが多いです。
―前回の大規模修繕工事の記録が役立つ場面もあるのでしょうか。
はい。記録が残っていれば参考になりますし、残っていない場合は管理組合さまへ直接聞き取りを行うこともあります。また、新築時の余剰材料が残っている場合は費用を抑えられる可能性がありますが、管理会社が把握していないこともあるため、このあたりは注意が必要ですね。
管理組合様へのメッセージ ── 代理人の「対応力」を重視した選定を
―最後に、管理組合の皆さまへメッセージをお願いします。
会社の業績や金額も大切ですが、現場に常駐する代理人の対応力も重視していただきたいです。経験年数だけで判断するのではなく、若手でもガッツがあり、しっかり仕事をする方もいます。先入観にとらわれず、多面的に検討していただければ幸いです。
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